2022年6月12日
(国産ブレンディッドウイスキー飲み比べ)
シングルモルトが引く手数多な昨今。
1つ1つの蒸留所の個性を楽しむのも もちろん面白いですが、
ふと気づいた 愛され続ける国産ブレンディッドウイスキーたち。
しかもそれらの誕生は、
国産シングルモルトの誕生よりも数十年も前のこと。
私たちの店頭には、創業当時から並び続けるウイスキーたちがたくさんあります。😀
そんなウイスキーの味わいやストーリー、楽しさを
お客様へ伝えるには どのような視点が必要か―――
私たちがたどり着いた キーワードは「水割り」です。
おじいちゃん、お父さん世代は懐かしい…。
若者世代は、新しい、かっこいい――。
そんな気分になるのではないでしょうか。
トレンドとなっている「昭和レトロ」という言葉にも乗っかって、
今回の企画を検討しました!
そして、、、 実は、飲んだことがない社員も多かったんです🧐
💦これは決行するしかないでしょう( *´艸`)
題して!!
レトロ?レジェンド? やっぱり美味いブレンディッドウイスキー
【飲み比べ方法】
・ウイスキー1:水3の水割りで比較
・水割りの作り方はサントリーさんのHP参考
・水割り試飲後、自分好み&そのウイスキーに合う飲み方を探る
飲み比べアイテムは下記の10種類です。
※今回は、酒格も異なるため 順位付けは行っていません。
おっと!
イメージしやすいように、商品発売年表を作成してみました!
では!
各アイテムの飲み比べ結果を報告します。
画像の見方を少し解説✨
・個々のコメントを写真付きでまとめています。
・左下の味わいチャートは、住田屋独自のものです。
「甘み・フルーティ・モルティ・スモーキー・複雑さ・余韻」に焦点を当て、
今回の10アイテムの中での違いをチャートにしました。
なお、味わいチャートは、感覚的な印象を形にしたもので、絶対的な数値によるものではありません。
サントリーウイスキーローヤル
今回の飲み比べで さすがの高評価だったのがこちら!
食後にゆったりと くつろぎながら、、水割り。
「少し濃いめ」も美味しいという意見もありました。
サントリーウイスキーリザーブ
“白州 ホワイトオーク樽原酒”をキーモルトとするリザーブ。
やはり連想させるコメントが多かったです。
「水割りも良いけど、ソーダ割だねっ!」との声、多数!
サントリーウイスキーオールド
「和食のために作られたウイスキー」と言っても過言ではない?!
オールドは、やはり水割りが一番!
食事と楽しむときは、少し薄めで。
お酒の味わいを楽しむときは、少し濃いめで。。
余談。。。
季節を選びますが… お湯割りもうまいんですよ!!!
サントリーウイスキーホワイト
水割りでも美味しいんですが…
やっぱりホワイトはソーダ割ですね!
数年前の弊社ハイボール飲み比べレポートで実証済です(^^)
サントリーウイスキーレッド
日常酒として もってこいのレッド!
今回の中では一番アルコール度数が低め(39度)だからか
ストレートやロックの方が解りやすい!という声が多かったです。
ニッカウヰスキー ブラックニッカスペシャル
アナログ、クラシカル、カントリーミュージック、懐かしさ。
いかにも「レトロ」と紐づくコメントが多く出ました。
特有のスモーキーさやふくよかさを楽しむためには、
濃いめの水割りやロック、ハーフロックがベスト!
ニッカウヰスキー ブラックニッカディープブレンド
「濃厚」「パンチがある」との声、多数。
今回の中では一番アルコール度数が高い(45度)のも要因の1つ。
ゆったりと、深くディープに、大人、なイメージがあるこちらは
ロックや濃いめの水割りでじっくりと(^^)
ニッカウヰスキー ブラックニッカリッチブレンド
※ラベルは旧ラベルとなります。
コメント欄に様々な果物が出てきました!
「リッチブレンド」ネーミング通りの なめらかさ、コク、甘やかさは
ロックや濃いめの水割りで。
ニッカウヰスキー スーパーニッカ
アルコール43度も関係してるでしょうか?
「スーパーニッカは伸びがある!」「味や香りが薄まらない」
との声が多かったです!
食事と水割り、高相性✨
かつ、ハイボールも美味しい(^^)
ニッカウヰスキー ハイニッカ
軽やかな味わいで、「水割りおすすめ」との声。
サントリーレッド同様、アルコール度数が低め(39度)のため
ストレートやロックもいけます!
【まとめ】
今回25名程のメンバーで飲み比べを行い、
評価表に記入してもらいましたが…
盛りだくさんのコメントにちょっと圧倒されました(^^)💦
その中、私が1番体感・納得したのは、
・食事には薄め(1:3、もしくはもう少し薄め)
・お酒を楽しむには濃いめ が美味しい✨ということです。
これはどのウイスキーにも、どの飲み方にも共通すると思いました。
また、コメントの嵐の中 気付いたのは
「飲み方の多様性」。
サントリーホワイトが誕生したとき 日本人の舌にはなかなか馴染めず、、。
その後、戦後のブームも酒税等の要因もあり
販売量はさておき、質やバリエーションの広がりは限度があったのかと。。。
でも今は、老若男女問わずウイスキー愛好者が増え、
多くの方がテロワールや製法などの情報も取り込み、
ウイスキーの本質を理解して もっと深く愉しんでくださっている。
と、私たちは店頭に立ちながら感じます。
だから、水割りでも
薄めが良い、濃いめが良い。
ハーフロックやトワイスアップも良い。
もちろん ストレート・ロック・ハイボールも。
という声がたくさん出たんだと思います。
特に、複層的なハーモニーが魅力のブレンディッドウイスキーは
飲み方で様々な側面・奥深さが出てきます。
赤・白ワインやスパークリングワインのように
料理やシチュエーションに合わせて、酒格にとらわれず、
ウイスキーや飲み方を選ぶ・合わせる時代が来たのではないでしょうか。
レトロって“古”格好良い。
いや、もうレジェンドじゃん。
END
コメントを残す