WHISKY|ハイボールのこと
夏はやっぱりハイボール。おうちで「お店の味」に近づけるコツと、おすすめの3本
ハイボールは、ウイスキーのいちばん気軽な飲み方です。そして、作り方の差がいちばん出る飲み方でもあります。

割るだけでしょう、と思われがちですが、材料はウイスキーと炭酸水と氷だけ。ごまかしがきかないぶん、ちょっとした手間の差がそのままグラスに出ます。逆に言えば、押さえるところさえ押さえれば、家でもお店に負けない一杯が作れるということです。
いちばん大事なのは、冷たさ
ハイボールの味を左右するのは、まず温度です。グラスも、ウイスキーも、炭酸水も、できれば全部冷やしておいてください。ぬるい炭酸を注ぐと氷が一気に溶けて水っぽくなり、炭酸も抜けやすくなります。
ウイスキーのボトルは、冷凍庫に入れておいても大丈夫です。アルコール度数が40%前後あれば、家庭の冷凍庫の温度では凍りません。とろっと冷えたウイスキーで作ると、最後まで薄まりにくいハイボールになります。
作り方
- グラスに氷をいっぱいまで入れます。氷が少ないと早く溶けて、かえって薄くなります。
- ウイスキーを注いで、マドラーで混ぜてしっかり冷やします。氷が減ったら足してください。
- 炭酸水を、氷に当てないようにグラスのふちからそっと注ぎます。
- マドラーを底まで入れて、縦に一回だけ持ち上げたらできあがり。ぐるぐる混ぜると炭酸が逃げてしまいます。

割合は、ウイスキー1に対して炭酸水4が基本です。食事と合わせるなら炭酸多めでさっぱりと、香りを楽しみたい日は1対3くらいまで濃くしても。自分のちょうどいい濃さを見つけてください。

最初の一口だけ、特別にする「フロート」
いつものハイボールができたら、最後にキャップ1杯ほどのウイスキーを、氷を伝わせるようにそっと注いでみてください。ウイスキーが上のほうにふわっと重なって、最初の一口で香りがぐっと広がります。飲み進めるうちに少しずつ混ざって、味が変わっていくのも楽しい。私は、この飲み方が大好きです。
一本目は角。そこから替えてみる
ハイボールを作るなら、まずは基準になる一本を決めておくと、ほかのウイスキーを試したときの違いがよく分かります。

サントリー角瓶 1920ml
1937年発売。山崎と白州のバーボン樽原酒を合わせた、まろやかでコクのある味わいで、「角ハイ」の名前で日本のハイボールを広めた一本です。迷ったらまずこれを。家のハイボールの基準にちょうどいいです。大容量のペットボトルなので、毎日の晩酌用にも。
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デュワーズ ホワイトラベル
1899年に初代マスターブレンダーのA.J.キャメロンが生み出したブレンデッドスコッチ。ブレンドしたあとにもう一度樽で休ませる「ダブルエイジング」で、なめらかに仕上げています。フローラルやハチミツを思わせる香りが炭酸でふわっと立つので、角から替えると「香りのハイボール」の違いがよく分かります。レモンを添えるのもおすすめです。
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戸河内 PREMIUM 700ml
広島・廿日市のサクラオブルワリーアンドディスティラリーのブレンデッドウイスキー。「戸河内」の名前は、安芸太田町戸河内にある貯蔵庫から。かつて鉄道用だったトンネルを生かした、一年中ひんやりした貯蔵庫です。ナッツやフルーツの香りに、バニラやミルクチョコレートのような甘さ。地元広島のウイスキーでハイボールを、という方に。
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よくある質問
- ハイボールの黄金比(お酒と炭酸の割合)は?
- ウイスキー1に対して炭酸4が基本の目安です。すっきり飲みたいときは炭酸多め、香りを濃く感じたいときは1対3くらいまで、お好みで調整してください。
- おうちでお店のように作るコツはありますか?
- グラス・ウイスキー・炭酸水をよく冷やし、氷をたっぷり入れ、炭酸を注いだら縦に一回混ぜるだけにすることです。冷やす・氷たっぷり・混ぜすぎない、この3点で仕上がりが変わります。
- ハイボールに合うウイスキーの選び方は?
- まずは角のようなクセの少ない定番から始めると失敗しにくいです。香りを楽しみたいならデュワーズ ホワイトラベルのような華やかなスコッチ、地元のウイスキーを試したいなら広島の戸河内もハイボールで飲みやすい一本です。
- ウイスキーフロートって何ですか?
- 通常のハイボールの上に、キャップ1杯ほどのウイスキーをそっと注いで浮かべる飲み方です。最初の一口でウイスキーの香りが強く広がり、飲み進めると少しずつ混ざって味の移り変わりも楽しめます。
まずは、氷をグラスいっぱいに入れるところから。それだけでも、いつもの一杯がちがってきます。(文・廣中ようこ)
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