広島の地酒 幻(まぼろし)純米吟醸

夏の日本酒は「冷やして」楽しむ。広島の地酒でかなえる、涼やかな一杯

SAKE|日本酒コラム

夏の日本酒は「冷やして」楽しむ。広島の地酒でかなえる、涼やかな一杯

結論から言うと、暑い季節は香りのきれいな吟醸系を冷やすのがいちばんの近道です。ただ冷蔵庫でキンキンにするのではなく、温度をほんの少し意識するだけで、同じお酒がぐっと表情豊かになります。今日は冷酒の温度の目安と、軟水仕込みの広島の地酒が夏に向く理由、そして冷やしておいしい3本をご紹介します。

気温が上がると、こってりした味わいよりも、すっと喉を通る一杯が恋しくなります。日本酒も同じで、夏はキレのある香り高いお酒を冷やして飲むと、驚くほど軽やかに楽しめます。とはいえ「冷酒」とひとことで言っても温度の幅は広く、少しの違いで香りの開き方が変わります。難しく考える必要はありません。ポイントだけ押さえていきましょう。

01なぜ夏は「冷やして」なのか

日本酒の香りや甘みは、温度が高いほど強く広がり、低いほど引き締まって感じられます。暑い日にぬるい状態で飲むと、甘みや旨みがくどく感じられやすいのはこのためです。逆に冷やすと、余分なふくらみが抑えられ、香りとキレがすっきりと立ち上がります。特に吟醸酒や純米吟醸酒のような、フルーティで華やかなタイプは、冷やすことで持ち味がいちばん映えます。食欲が落ちがちな季節でも、冷えた一杯なら箸が進むはずです。

02覚えておきたい、冷酒の3つの温度帯

冷酒には、昔から風情のある呼び名がついています。よく冷えた順に「雪冷え」「花冷え」「涼冷え」。同じ一本でも、飲み進めるうちに表情が変わっていくのが冷酒の面白さです。

雪冷え 約5℃ シャープで キリッと 花冷え 約10℃(飲みごろ) 香りと味の バランス◎ 涼冷え 約15℃ 香りが開いて 旨みを感じる
覚えておきたいこと 冷やしすぎると香りは控えめに、少し温度が戻ると香りが開く。迷ったら「花冷え」あたりが飲みごろです。

03広島の地酒が、夏の冷酒に向く理由

広島の酒造りは「軟水仕込み」を大きな特徴としています。ミネラル分の少ないやわらかな水で仕込むと、発酵が穏やかに進み、口当たりのまろやかで繊細な味わいのお酒に仕上がりやすいと言われています。角のないやさしい飲み口は、キリッと冷やしたときにこそ、なめらかさとキレの両方が引き立ちます。

🌾 広島=軟水仕込みの銘醸地。賀茂鶴・賀茂泉・醉心・中尾醸造など、軟水の技を受け継ぐ蔵が数多くあります。地元の食卓に寄り添って育った酒だからこそ、瀬戸内の魚介や夏のさっぱりした料理とも自然に合います。

04夏に冷やして飲みたい、広島の地酒3選

ここからは、冷やしておいしい広島の地酒を3本ご紹介します。いずれも当店で扱っている実際のお酒です。

醉心 純米吟醸 稲穂
純米吟醸/三原・醉心山根本店

醉心 純米吟醸 稲穂(醉心山根本店/三原)

おすすめ温度:花冷え(約10℃)

軟水と、60%まで磨いた白米で丁寧に醸した上品な「味吟醸」。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2015」メイン部門で金賞を受賞しています。キメ細かくやわらかな味わいは、ワイングラスに注いで花冷えあたりでどうぞ。

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中尾醸造 幻 純米吟醸
純米吟醸/竹原・中尾醸造

幻(まぼろし)純米吟醸(中尾醸造/竹原)

おすすめ温度:花冷え〜涼冷え

広島県産の酒造好適米「八反錦」を100%使い、精米歩合55%まで磨いた一本。穏やかな吟醸香と米の旨みが調和し、食事に寄り添う食中酒として楽しめます。冷やして、瀬戸内の魚料理と合わせるのがおすすめです。

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賀茂泉 純米大吟醸 延寿
純米大吟醸/西条・賀茂泉酒造

賀茂泉 純米大吟醸 延寿(賀茂泉酒造/西条)

おすすめ温度:冷やして〜常温

穏やかな香りと、透明感のあるやさしい米の甘み、程よいフレッシュな酸味が調和した純米大吟醸。蔵元も「常温もしくは冷やして」とすすめる、夏にうれしい一本です。薄口の盃やワイングラスで、ゆっくりと。

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※価格・在庫は各商品ページでご確認ください。

05よくある質問

冷酒は何度くらいが目安ですか?
5〜15℃が目安です。よく冷えた「雪冷え(約5℃)」はシャープな飲み口、「花冷え(約10℃)」は香りと味のバランスがよく、「涼冷え(約15℃)」は香りが開いて旨みを感じやすくなります。冷やしすぎると香りは控えめになるので、迷ったら花冷えあたりがおすすめです。
開栓した後は、どのくらいで飲み切ればいいですか?
栓を開けたら冷蔵庫で保存し、香りの高い吟醸系は数日から2週間ほどを目安に、風味が変わる前に楽しむのがおすすめです。特に生原酒などは要冷蔵で早めにお召し上がりください。保存方法や賞味の目安は商品によって異なるため、各商品ページの表示もあわせてご確認ください。
夏でも燗(かん)はありですか?
もちろんありです。冷房で体が冷えた日や、さっぱりした料理に温かさを添えたいときは、ぬる燗が体にやさしくなじみます。キレのある本醸造や普通酒は、温めても味がだれにくく楽しめます。

暑い季節こそ、冷やした日本酒の出番です。温度をほんの少し意識するだけで、いつもの一本が新しい表情を見せてくれます。冷蔵庫でよく冷やして、少しずつ温度が上がっていく変化も味わいながら、広島の地酒とともに涼やかな晩酌をお楽しみください。ご不明な点があれば、いつでも住田屋にお声がけくださいね。


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