「黒糖焼酎」と「芋焼酎」、味はどう違うの? 原料で変わる香りと、飲み比べたい3本
どちらも同じ「本格焼酎」の仲間ですが、原料がまるで違うので、香りも飲み口もずいぶん変わってきます。きょうは黒糖焼酎と芋焼酎のちがいを、造りの背景からやさしくお話ししながら、飲み比べにおすすめの3本もご紹介させてください。
この記事のポイント
- 黒糖焼酎は「サトウキビの黒糖」、芋焼酎は「さつまいも」が主原料。どちらも米麹を使い、単式蒸留で造る本格焼酎です
- 黒糖焼酎はやわらかな甘い香りで軽やか、芋焼酎はふくよかな甘い香りでコクのある飲みごたえ、という方向性のちがいがあります
- 黒糖焼酎は鹿児島・奄美群島でしか造れない、ちょっと特別なお酒。飲み比べると個性のちがいがよくわかります
うちは広島で8つの店舗とオンラインストアをやっていて、焼酎売り場で意外とよくいただくのが「黒糖焼酎と芋焼酎って、何がどう違うの?」というご質問なんです。どちらも鹿児島まわりのお酒で、瓶を並べると見た目も似ている。でも、ひと口飲むと香りも飲み口もしっかり違うんですね。先日も、後輩スタッフから「お客さまに違いを聞かれて、うまく説明できなくて」と相談を受けたばかり。順を追って整理してみますね。
01まずは共通点から。どちらも「本格焼酎」です
ちがいの話に入る前に、じつは共通点から押さえておくと、すっと頭に入ります。黒糖焼酎も芋焼酎も、米麹を使って発酵させ、単式蒸留でじっくり蒸留する「本格焼酎(単式蒸留焼酎)」の仲間です。蒸留して造るお酒なので、どちらも糖質やプリン体はほとんど含まれません。度数は25度前後のものが中心です。
では何がちがうのか。いちばんの分かれ道は、仕込みの主役になる原料です。黒糖焼酎はサトウキビから作る「黒糖」、芋焼酎は「さつまいも」。ここが香りと味わいの個性を、まるごと決めていきます。
02原料がちがえば、香りも飲み口も変わる
では、原料のちがいがどう味に出るのか。ここからが本題です。まずは芋焼酎から。主役のさつまいもは、掘りたてのものを仕込みに使います。このさつまいもから、蒸かした芋のようなふくよかな香りや、花やライチを思わせる華やかな甘い香りが生まれます。味わいはコクがあって飲みごたえがあり、「いかにも焼酎らしい個性」を感じやすいのが芋焼酎です。
いっぽうの黒糖焼酎。原料の黒糖は、サトウキビの搾り汁を煮詰めて作る、あの黒くてコクのある砂糖です。ここから黒糖ならではのやわらかく甘い香りが立ちのぼります。ただ、仕込みの糖分は発酵のあいだにアルコールへ変わってしまうので、飲んでみると甘ったるくはなく、むしろ軽やかですっきり。クセが少なく、焼酎がはじめての方にもすすめやすい一本が多いんです。
もちろん同じ芋焼酎でも軽やかなものはありますし、感じ方には個人差があります。それでも大まかな方向性を知っておくと、ぐっと選びやすくなりますよ。
飲み方も個性に合わせて選ぶと失敗が少ないです。軽やかな黒糖焼酎はロックや水割りで香りをすっと。コクのある芋焼酎はお湯割りにすると香りがふわっとひらき、冬の晩酌にぴったり。最近は炭酸割りで軽快に楽しむ方も増えました。
03飲み比べてほしい、黒糖&芋の3本
※香り・味わい・余韻は住田屋スタッフの目安です。
れんと 25度(1800ml)
Rento/奄美酒類
まずはロック・水割りで淡いブルーのボトルが目印の黒糖焼酎。タンクにクラシック音楽を聴かせて熟成させるという、ちょっと変わった造りで知られます。黒糖らしいやさしい甘い香りと、すっきりなめらかな飲み口で、黒糖焼酎がはじめての方の一本目にもおすすめです。
相性のよいおつまみ:お刺身/塩焼き鳥/クリームチーズ
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薩摩はやひと 25度(1800ml・900ml)
濵田酒造
お湯割りで真価を「とことん、さつまいもらしく」をテーマに、独自の濃厚仕立て製法でさつまいもの旨みと飲みごたえを引き出した一本。芋焼酎ならではのふくよかな香りとコクを、しっかり味わいたい方に。お湯割りにすると、芋の甘い香りが豊かにひらきます。
相性のよいおつまみ:豚の角煮/さつま揚げ/こってりした煮物
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だいやめ 〜DAIYAME〜 25度(1800ml・900ml)
DAIYAME/濱田酒造
炭酸割りで香りがひらく独自に熟成させた「香熟芋(こうじゅくいも)」を使い、ライチを思わせる華やかな甘い香りを引き出した、現代的な芋焼酎。「芋焼酎はクセが強そう」という方にこそ試してほしい一本です。炭酸で割ると香りがふわっと立ち、黒糖焼酎の甘い香りが好きな方にも楽しんでいただけます。
相性のよいおつまみ:生ハム/カルパッチョ/鶏の塩炭火焼(炭酸割りで)
商品ページを見る →※価格・在庫は各商品ページでご確認ください。
04よくある質問
- 黒糖焼酎は、ラム酒と何が違うの?
- どちらもサトウキビ由来という点は似ていますが、黒糖焼酎は米麹を使って発酵させる本格焼酎で、鹿児島・奄美群島だけで造られます。砂糖やカラメルを加えるラム酒とは造りが異なり、仕込んだ糖分は発酵でアルコールに変わるので、甘ったるくなく軽やかな飲み口です。
- 黒糖焼酎と芋焼酎、初心者にはどちらがおすすめ?
- クセが少なく軽やかなものがよければ黒糖焼酎、しっかりした香りとコクを楽しみたいなら芋焼酎が向いています。芋焼酎の中でも「だいやめ」のように香りの華やかな現代的なタイプは、はじめての方にも飲みやすいですよ(感じ方は住田屋スタッフの目安です)。
- それぞれ、どんな飲み方が合いますか?
- 軽やかな黒糖焼酎はロックや水割りで香りをすっきり楽しむのがおすすめです。コクのある芋焼酎は、お湯割りにすると香りがひらき、冬の晩酌に向いています。香り高いタイプは炭酸割りにすると軽快で、食事にも合わせやすくなります。
同じ焼酎でも、黒糖焼酎と芋焼酎は原料がちがうぶん、香りも飲み口もこんなに表情が変わります。言葉で読むより、実際に飲み比べてみるのがいちばんです。小さめのサイズから気軽にそろえてみてくださいね。迷ったら、いつでも住田屋スタッフにお声がけください。きょうも、よい一杯になりますように。(文・廣中ようこ)
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