WINE|ワインの基本
ワインは何℃で飲むのが正解? 赤・白・ロゼの適温と、失敗しない冷やし方
結論から言うと、迷ったときは「白・ロゼ・スパークリングはしっかり冷やす、赤は少しだけ冷やす」。同じ一本でも温度が数度違うだけで、香りの開き方も味の重さも変わります。今日は住田屋なりの、家庭でできる温度の合わせ方をまとめました。
「せっかく良いワインを開けたのに、なんだか味がぼやける」——その原因の多くは、実は温度です。冷やしすぎると香りが閉じてしまい、逆にぬるいと甘さや渋みが前に出て重たく感じます。難しく考えなくても、種類ごとの目安を知っておくだけで、いつもの一本がぐっと美味しくなります。
01なぜ温度でワインの味が変わるのか
ワインの香り成分は、温度が高いほど揮発しやすくなります。つまり、温度が高いと香りは立ちやすい一方で、アルコールの刺激や甘さも強調されます。反対に冷やすと、キリッとした酸味や引き締まった印象が出てきますが、冷やしすぎると香りそのものが立たなくなってしまいます。
冷やすと
酸味がキリッと引き締まる/甘さ控えめ/冷やしすぎると香りが閉じる
ぬるいと
香りは立ちやすい/甘み・渋み・アルコールが前に出て重く感じる
だからこそ、華やかさや繊細な酸を楽しみたい白やロゼ、スパークリングは低め、しっかりした果実味や渋み(タンニン)をまろやかに感じたい赤はやや高めが基本になります。日本の夏は室温が高いので、赤ワインも「常温=そのまま」ではなく、少し冷やしてあげるくらいがちょうど良いことが多いです。
02【早見チャート】赤・白・ロゼ・スパークリングの適温
あくまで目安ですが、家庭ではこのくらいを覚えておくと失敗しません。種類ごとの飲みごろを、温度の帯で見てみましょう。
家庭用冷蔵庫の中はおよそ5〜6℃。白やロゼは飲む2〜3時間前に入れておけば、ちょうど良い冷え具合になります。フルボディの赤を冷蔵庫でキンキンにしてしまうと渋みが際立つので、その場合は飲む少し前に出して、室温に戻しすぎない程度がおすすめです。
03失敗しない冷やし方(冷蔵庫・氷水)
一番手軽なのは冷蔵庫。ただ「今すぐ飲みたい」というときは、氷水が頼りになります。ボウルや深めの容器に氷と水を半々くらいで入れ、ボトルを浸けると15〜20分ほどでしっかり冷えます。氷だけよりも、水を加えたほうが全体に早く冷えるのがポイントです。
温度は下げるより上げるほうが簡単なので、迷ったら「気持ち冷やしめ」で始めて、飲みながら好みの温度を探すのがいちばんです。
覚えておきたいこと温度は下げるより上げるほうが簡単。迷ったら少し冷やしめで開けて、飲みながら好みを探すのが失敗しないコツです。
04季節に合わせて選ぶ、住田屋のおすすめ3本
温度の話をふまえて、いま楽しみやすい3本を、飲みごろの目安とあわせてご紹介します。
デラウェアオレンジワイン 750ml(広島三次ワイナリー)
飲みごろ 10〜14℃(軽く冷やす)住田屋と広島三次ワイナリーの共同企画。三次産デラウェアを皮ごと醸したオレンジワインです。10〜14℃くらいに軽く冷やすと、果皮由来のほのかな渋みと香りが心地よくまとまります。和食にもよく合う一本です。
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ル・ロゼ(ドメーヌ・ポール・マス/南仏ラングドック)
飲みごろ 8〜10℃(しっかり冷やす)チェリーやザクロを思わせる華やかな香りの、辛口ロゼ。8〜10℃までしっかり冷やすと、フレッシュな果実味と余韻がきれいに引き立ちます。暑い時季の食前や、前菜と合わせる一杯におすすめです。
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TOMOÉ 三次 マスカット・ベーリーA(広島三次ワイナリー・軽めの赤)
飲みごろ 13〜16℃(少し冷やす)チェリーやラズベリーを思わせる香りの、ライトボディの赤。渋みがおだやかなので、13〜16℃に少し冷やして飲むと、この時季でもすっきり楽しめます。飲む30分ほど前に冷蔵庫へ入れるのが目安です。
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05よくある質問
- ワインは冷蔵庫でどのくらい冷やせばいいですか?
- 白やロゼは飲む2〜3時間前に冷蔵庫へ入れておくと、7〜10℃前後のちょうど良い冷え具合になります。急ぐときは、氷と水を半々にした氷水にボトルを15〜20分ほど浸けるとしっかり冷えます。
- 赤ワインは冷やさないほうがいいのですか?
- いいえ、必ずしもそうではありません。ここでいう「常温」は日本の室温ではなく14〜18℃ほどを指します。夏は室温が高くなりがちなので、軽めの赤なら少し冷やしたほうが、渋みがまろやかになって美味しく感じられます。
- 開けたあとのワインはどのくらい楽しめますか?
- 種類や状態によりますが、しっかり栓をして冷蔵庫で保存すれば、数日はお楽しみいただけます。空気に触れると味わいが変わっていくため、早めに飲みきるほど本来の風味を楽しめます。
温度は、特別な道具がなくても今日から変えられる、いちばん手軽な「ひと工夫」です。同じワインでも、少し冷やすだけで驚くほど印象が変わることがあります。気になる一本が見つかったら、ぜひお好みの温度を探してみてください。ご不明な点があれば、住田屋のスタッフまでお気軽にどうぞ。(文・廣中ようこ)
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